[アンカラ 9日 ロイター] - 6月24日投開票のトルコ大統領選で再選されたエルドアン氏(64)が9日、大統領に就任した。これまで15年間にわたりトルコの実権を握ってきた同氏は首相のポストを廃止し、議会の承認を経ずに閣僚を任命できる新たな大統領制を導入。強力な防衛産業を持つ「力強い」トルコを築き上げることを確約した。
政治体制の変更は約1世紀前の建国以来初めて。首相のポストを廃止したことで、大統領は各省庁の統制のほか、公務員の解雇も可能になる。エルドアン氏は就任にあたり「トルコはきょう、新たなスタートを切った」と表明。「力強い議会、力強い政府、力強いトルコのためにこの機会を最大限利用し、この道を進んでいく」と述べた。
エルドアン氏は9日中に16人の閣僚で構成する内閣を指名する見通し。トルコ国営アナドル通信によると、ベネズエラのマドゥロ大統領やロシアのメドベージェフ首相らが出席。ただ主要な西側諸国の政府高官の姿はなかった。
トルコは中銀総裁の任期を5年とする法令も廃止。これを受けトルコリラは一時1%を超えて下落した。トルコリラは年初から16%下落している。
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