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September 4, 2018 / 2:22 AM / 2 months ago

華やかで、魅惑的。エネルギッシュなシンガポールグランプリ

シンガポールグランプリがF1ファンを酔わせる。

F1の熱狂をアクセル全開で体験したければ、間違いなく実際にレースの現場に足を運ぶのがベストだ。中でもシンガポールグランプリは格別だ。

エネルギッシュなナイトレースをが開催されるシンガポールグランプリは、わずか10年足らずでレースチーム、ドライバーだけでなく、ファンにとっても、全21レースの中で人気、存在感ともに大躍進を遂げた。

しばしば「東洋のモナコ」と称されるきらびやかな景観が、第1回以来、世界中から45万人ものファンを集めている。

初戦が2008年と、比較的歴史が浅いものの、ファンにとっては既に本家モナコの、F1の象徴とも言えるレースと並んで、「必見」のイベントとなったのだ。

その理由も単純明快。

シンガポールグランプリは、ただレースカーが超高速で街の中心部を走り抜けるだけではない。

F1シンガポールグランプリ2011。有料ゾーン4のパダンのステージでレゲエDJ、シンガ―のシャギーのライブパフォーマンス(2011年9月24日)。写真:Action Images

シンガポールが誇るきらめくスカイラインを背景に、見事な造形美を誇るレースカーによる、文字どおり火花舞い散る競演。

このコース上の興奮に、アドレナリンを刺激し続ける幅広いエンターテインメントが加わり、比類なきレースイベントを実現している。

シンガポールでは、フラッグが降りれば、パーティーの始まりだ。

「最初から、シンガポールのあらゆるスポーツイベントと一線を画する、心に残るようなイベントを目指していました」シンガポールGP社の事務局長、マイケル・ロシュ氏は話す。

「街のスカイラインの絶景、数々の受賞歴を誇るアトラクション、様々な建造物や幅広いグルメの選択肢、活気に満ちた繁華街から刺激的なナイトライフまで、シンガポールの魅力をくまなく披露するのにこれ以上ない舞台なのです」

シンガポールグランプリ、マリーナ・ベイ・サーキットを疾走するレッドブル・RB9・ルノーのマーク・ウェバー。(2013年9月20日)World Copyright: Steve Etherington/LA

まずはコースの魅力。他のサーキットでは味わえない臨場感がファンを待ち受ける。チームガレージの向かい側から、レースカーがまさに足下を駆け抜けるターン18まで、多様なグランドスタンドからレースが観戦可能だ。

より求めやすい「立ち見」チケットでも、サーキットの様々な場所からレースを観戦でき、レースカーも間近で見られる。

コース外でも、興奮は冷めやらない。レースのエンターテインメントラインナップの一部として、今年はパダンステージで、ザ・キラーズ、元オアシスのフロントマンであるリアム・ギャラガー、DJマーティン・ギャリックス、デュア・リパ、ジェイ・チョウが、観衆を盛り上げる。

そうそうたるエンターテインメントのラインナップはこれにとどまらない。イギリスのポップ・ソウルバンド、シンプリーレッド、伝説的ヒップホップグループ、シュガーヒル・ギャング、マーキュリー賞受賞バンド、ヤング・ファーザース、詩人/ラッパーの顔を持つサンパ・ザ・グレート、アバのトリビュートバンドとして人気を博するビョルン・アゲイン、J-POPバンド、SEKAI NO OWARI、そして地元シンガポールからはザ・ライオン・シティ・ボーイと、メイリーンが名を連ねる。

これらすべての音楽パフォーマンスに加え、激しくきらめく光や音の中、ダンスデュオ、パーカショニスト、曲芸、パフォーマンスアーティストや火を吹く大道芸人が歩道を彩り、カーニバルの雰囲気がそこら中に漂う。

F1カレンダーの中でも、夜に始まり夜に終わるのは、唯一シンガポールだけである。

そして、さすがのレースも、ナイトライフという点ではシンガポールの豪華絢爛な祭の後塵を拝さざるを得ない。

F1シンガポールグランプリ2014。マリーナ・ベイ・サーキット。有料ゾーン4のパダンでのパフォーマンス。写真:Action Images

週末を通して、レースが行われている真っ只中でも、街ではパーティーの音が鳴り響く。セレブ、F1レーサー、スーパーモデルが集まるアンバー・ラウンジ。10周年を祝うポディアム・ラウンジ。そしてレースシーズン中、シンガポールのNo.1クラブ、ズークが開催するアフターパーティでは、世界的DJのパフォーマンスを堪能でき、レトロなレースゲームで壮大な記憶を辿る旅にも走り出せるだろう。

パーティー好きでなくても、グルメやショッピングなどシンガポールのさらなる魅力に触れることができる。

シンガポールは文句なしの食の楽園でのある。様々な文化が融合した料理は、その多様な人口構成を反映している。

ニュートン・フードセンターは、特にF1関係者のお気に入りである。ジャーナリストや、テレビ解説者に転身した元ドライバーが、夜遅くまでぶらついている光景がよく見られる。

ショッピング好きであれば、オーチャード・ロードのファッションブティック、中華街の小物やお土産、またはブギスのモールで過ごす一日など、豊かな選択肢に心躍るだろう。

チャイナタウンのフードセンターにある屋台にはミシュランの星付きレストランも。ソイソース・チキンヌードルを食べるF1の後援者。写真:REUTERS/Edgar Su

長年にわたり、シンガポールはF1のグローバルプラットフォームの影響力を上手く活用して、自国の魅力を世界に発信してきた。現在シンガポールグランプリが、F1カレンダーにおいて享受している地位が、まさにその証だ。

「F1で注目されることで、ビジネス拠点、観光地としての存在感向上が促進されたことは間違いないでしょう。それまではシンガポールの場所はおろか存在すら知らない人が世界中にたくさんいました」こう語るのはデロイト東南アジア地域およびシンガポールのスポーツビジネスグループリーダーのジェームス・ウォルトン氏だ。

「他のメジャーなスポーツイベントの、同国での開催も後押しもするでしょう。シンガポールはその主催者たちに、独自のスタイルで安全にイベントを成功に導くことができる国だと印象付けたのです」

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