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給与振り込み処理は予定通り完了、月末の企業間決済処理にめど=西堀みずほ銀頭取

 [東京 25日 ロイター] 給与振り込みの遅れなどを生じた大規模なシステムトラブルから復旧を進めているみずほ銀行の西堀利頭取は25日夜に会見し、同日に集中した給与振り込みが予定通り完了したことを明らかにした。そのうえで月末に集中する企業間決済は処理可能との見通しを示した。金融庁は一連のトラブルを踏まえ、業務改善命令を視野に正式に調査し報告も求める。

 西堀頭取は、辞任について否定した。

 西堀頭取は、障害が起きた夜間の集中取引の自動化や未処理取引の一掃にめどがついたと説明。25日に集中した給与振り込みの処理に「遅れはない」とし、予定通り完了したことを明らかにした。「いろいろ課題はあるが、一番大事にして緊急対応してきた部分はなんとかクリアできた」としたうえで、月末に集中する企業間決済については給与振り込みより件数が少ないため「めどが立ちつつあるのかなと思っている」とし、問題が生じないとの見通しを示した。

 一連のトラブルを踏まえ、辞任の意思を問われたが「重大な事故だとは十分認識している。きちんと(原因解明など)対応するのが責任だ」と述べ、否定した。顧客離れの懸念はないかとの質問には「多大な迷惑をかけたのは間違いない。今後、どういう対策を打つか、きちっと顧客に説明する」と答えた。

 システム障害の原因は、東日本大震災の義援金の振り込みが都内2店舗に集中したためだとみられている。自見庄三郎金融相は同日の閣議後、記者団に対し、義援金の振り込みが原因の一つだとの報告を受けたと明かしており、西堀頭取も「(義援金の振り込み集中が障害の)ひとつのきっかけ」と認めた。ただ「本当の原因はその後の対応にあったのではないかと思っている」とも述べている。

 みずほ銀行のシステム障害は震災発生から4日後の15日から続き、最大116万件の振り込み遅れが生じるなどトラブルが拡大した。障害からの復旧作業では、金融システムに影響が波及することを避けるため、給与振り込みと企業間決済を優先させたという。ネットバンキングやインターネットオークションの入出金確認など一部のサービスはまだ正常化していない。

 すべてのトラブルが解消する時期については「今、いつとは申し上げられない」と明言を避けたうえで「(状況を)把握しているので、適切に対応したい」とした。月末を迎える来週は「重要な時期と意識している」とし、残るトラブルの解消を急ぐ考えを示した。今後は「失った信頼を回復するための正念場」と捉え、外部の専門家を交えて原因究明と再発防止に努めるとした。一連のシステム障害によるコスト負担は、判明し次第開示する。

 自見金融相は同日の閣議後、記者団に対し、銀行業は公共性が高く信頼を得て成り立つと指摘し、地震発生後の非常時に生じたみずほ銀行のシステム障害について「国民に多大な迷惑をかけた」と遺憾の念を表明した。行政処分の見通しを問われた自見金融相は、正式な調査・報告を受けた上で「厳正に対処する」と語った。2002年にみずほ銀が大規模システム障害を起こした際、金融庁は業務改善命令を出している。

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